Vivid Time

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ヒント/アイデア 

文字盤印刷色問題と校正用サンプルモデル

4月ですね。街も人も草木もとりわけ賑やかさを見せる季節となりました。
今朝は街ゆく人のファッションも新芽も明るいなぁと思った次第です。
そんなわけで今日は印刷色(文字盤の色やインデックスやロゴ)についての弊社の四方山話。
初めて作るよ! という方や、ちょっとした制作作業の裏側としてお読みください。
(もちろんご連絡いただければ最適な内容をご提案します)

弊社でお作りする腕時計の色指定は、全て米国パントン社の色見本帳パントーンブックの中より選定します。他に有名な色見本としてDICのカラーガイドがありますが、弊社では提携メーカーが海外のため国際的にもスタンダードなパントーンカラーを採用しているのです。

デザインを行うソフトはアドビ社のイラストレーター(ai)ですので、作業は原則デジタル環境です。紙に記されたロゴなどのアナログデータの場合も全て入稿に適した処理(パス化・アウトライン化・線幅確認)を行っております。
あまりないですが、手書き原稿を起こす場合だと中の人が仕上がってくるケースがあります。特に細かいデザインだと確実に●●●と化す場合も、年に何度かありm(ry
(自分が曲線などの唐草文様好きなので、稀に●●●のような現象がありますね)
中の人が仕上がらないよう、入稿時には今一度「パス化・アウトライン化・指定線幅」をどうぞご確認くださいませ。

さて、このときディスプレイ上の色はRGB(レッド・グリーン・ブルー)という光による3原色での表示ですが、実際の印刷物はCMYK(シアン・マゼンダ・イエロー・ブラック)。
つまり、ディスプレイ上での色合い=腕時計の仕上がりになるわけではないのです。
制作する空間(室内の照明あるいは昼夜などの作業環境)や、ディスプレイの性能、製作者の主観というものが多分に影響します。

そう、世間には様々に「色」んな「もの」が「見えて」はいますが、それが果たして自分が思ったとおりの「色」や「形」をした「もの」なのかは、ずっと分からない。。。
もしかしたら自分が思っている「青」は、相手が知っている「青」ではないのかもしれないのですね。

認識の相違というのは概ね不幸な事故を招きます。
私の不幸は冷蔵庫の奥にそっとしまっておいたプリンが引っ張り出されて空になっていたことでしょうか。
嗚呼、中身をなくしたプリンのなんと透明なことか。それは空虚故の底冷えにも似た空しさばかりが滲んでいました。
この器にはひとしずくの甘ささえ、もはや残っていないのです。
薄茶けたカラメルだけが乾いて曖昧に張り付いているのを見て、前を向けるほどの気丈さはそのときの自分にはなかったのです。
まさに、悲劇。プリンへも挽歌が必要になった瞬間でした。

そうです。記名をしないプリンの類は、いつだって不和の始まりになるのです。
冷蔵庫の奥にしまっといてもいいのはパックの納豆くらいだと学習しました。
あとおひたしかパスタにしようと思ってた菜の花もなくなっていたので、楽しみにしていた春の味覚を食害した輩、ここへ来てようやく血縁者といえども許すまじと。

パントーン指定した色の仕上がりが極端に違うということはまずないのですが、基本的には校正用サンプルモデルの制作をおすすめしています。販売を目的としたOEMはもちろん、配布に向けたノベルティや記念品などの数量を多く作る場合には、ご検討くださいね。
※校正用サンプルモデル製作には別途費用がかかります。

逆に

①仲間内でごくごく少なく作るという方
②デザインも色味もシンプル(インデックスに単色のロゴのみなど)
③印刷色を白・黒といった誰が見ても相違の少ない色のみを使う

このような場合であればコストダウンのために、校正用サンプルモデルの作成を行わないというご提案も可能です。

色々書きましたが、デザインが緻密であれば校正用サンプルモデルは必須とお考えください。
デザインの線幅によっては「印刷自体は出てるけど、肉眼レベルだと一塊に(有り体にいえば潰れて)見える」というのを防ぐ目的でもあります。
※校正用サンプルモデルの制作には、入稿からおよそ30日程度のお日にちがかかります。

認識の相違はできるだけ小さなうちに対応するのがべストかと。
冷蔵庫のプリンとアイスの類には記名と最奥への厳重な保管を、腕時計製作には校正用サンプル制作がベターというわけですね!