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デザインと印刷の考察

弊社のオリジナル腕時計制作は、シルク印刷とインクジェット印刷の2種類から印刷が可能です。
一版あたりの価格や仕上がりの鮮明さを鑑みると、基本的にシルク印刷をおすすめしていますが「単色では大してデザインできなのでは??」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんな疑問と懸念を払拭すべく、シルク印刷で可能なデザインについてご紹介します。

まずは腕時計の顔ともいえる文字盤そのものについて。
文字盤は厚み0.5mm程度の真鍮素材で作られています。真鍮というと近年ではあまり聞きなれないかもしれませんが、これは銅と亜鉛の合金素材を指しています。
一番身近なものだと5円玉をご想像ください。この薄いパーツに印刷を行いオリジナルデザインを表現します。

①文字盤ベースカラー
弊社とメーカー間ではDial finishと呼ばれています。
真鍮はむき出しだとくすんだ5円玉のような色をしているため、それをカバーするように着色します。定番色は白や黒、またはオフホワイトやパステルカラー。
白ならスタンダードに、黒や濃い青だとスタイリッシュに、オフホワイトならややアンティーク調に、光沢のある文字盤(サンレイタイプ)なら高級感を…と腕時計の印象そのものを決める大切な地色です。

②シルク印刷
インデックスやロゴなどを印刷するため、入稿したデザインデータを元に特殊なフィルムを用いて《版》を作ります。
この版1つに対し1色のインクをパントーンカラーにて指定可能。
弊社では1つの腕時計のデザインに最大4色4版までとなります。
版作りに必要な最小線幅は0.2mm以上と、かなり繊細なデザインができるのもシルク印刷の強みです。

③インクジェット印刷
フルカラーでの印刷のため、イラストや写真の印刷に適しています。
パントーンのような色の指定はできないため、校正用サンプルモデルの作成が大切です。
木目や和紙の写真をベースとして印刷した上に、シルク印刷でインデックスやロゴを印刷する合わせ技もオススメです。

④金属転写印刷
入稿データを元に金属調の版をつくり、文字盤に貼り付けます。
シルク印刷よりもわずかに立体感があるので、インデックスやロゴに使用すると高級感がアップします。

たとえば下記のようなデザインなら…

Dial Finish色:文字盤全体に任意の色を指定

印刷色1:シルク印刷1色1版

印刷色2:シルク印刷1色1版

インデックスの金属転写印刷を除いても、Dial Finishの色とシルク印刷2版を含めて合計で3色のデザインが可能です。

幾何学模様や迷彩柄などは少ない色数で表現できるデザインでもあります。
もっといってしまえば漫画のトーンのようなデザインなら、単色でもグラデーションを再現することもできるんじゃないかと。こちらは前例がない(すみません><;)ものの「コストを抑えつつもグラデのある腕時計を作りたいんだ…!」という猛者の皆さま、ぜひ一度ご検討くださいませ。