Vivid Time

〜腕時計と小さな発見を伝える情報メディア〜

未分類 

手のかかるものほど、かわいい。

4月も1週間が過ぎようとしています。こんにちは。

width="auto"

width="auto"

これは大切な友人からもらったウォーターマンの万年筆です。揃いのボールペンとセットになっていて、新人営業職だった頃の自分に贈ってくれたものでした。
お客さんの前で書類書くことも多いだろうから、という配慮がありがたかったです。

普段はボールペンですが、ちょっと書き物をするときはこれを使います。
生き別れの悪筆と称される自分の字ですが、それすらもそれらしく見せてくれるのがこの万年筆。
が、しばらく書き物をしない持ち主の怠慢のためインクが干乾びていました。
ちょっと前に書き心地がひっかかって「インク減ってきたから詰めないと」と思ったままだったんですね。

おぉう…またやってしまったorz そんなわけで水につけて手入れをします。

width="auto"
コンバーター部分の拡大

width="auto"
外してみた

width="auto"
染み出るインク

width="auto"
コンバーターに水を吸い上げた状態

width="auto"
水を排出すると、青がもやっとしている

width="auto"
首軸を入水させた直後

width="auto"
その数時間後

この後、流水で洗って組み立てて手入れは終わりました。

万年筆の何がいいって仕上がりの不均一さですよね。
書き手の筆圧やクセ、インクの変色という経年変化が後に個性として成立する。手で何かを書く楽しさを実感させてくれます。

普段使いのボールペンは黒いインクですが、この万年筆は同社のミステリアスブルーというインク色で使っています。紙に書いて時間が経つとやや褪せたように見えるのが好き。

文具店の万年筆売り場に居並ぶインクのボトルって、色が綺麗なものだから使いきれないのがわかっていてもなぜか欲しくなりますね(笑)。
最近では入門やカジュアルに使える万年筆も多くみかけるので、万年筆=高級筆記具のイメージがいい意味でなくなったんじゃないかと。

とはいえ万年筆って扱いには手間がかかります(笑)。ちょっと使わないとインクが出なくなってたり、そうなると今回のように手入れも必要だし。まさかインクのボトルを普段から持ち歩くことはないので、出先でインク出ないってなると非常―に困りますね。
その点は使い捨てのカートリッジを携行すれば解決ですが、それでもボールペン程の気軽さはないのかな…と。

手間がかかるといえば機械式の腕時計もそうです。
自分でゼンマイを巻き上げる「手巻き式」または、腕の振動を利用して自動的にゼンマイが巻かれる「自動巻き(オートマティック)」とありますが、どちらも数日利用しないと時刻が止まってしまいます。
それでも高級腕時計の多くは機械式を採用していますよね。
弊社の腕時計は電池で動くクォーツ式ムーブメントのため、基本的には放っておいても動かなくなることはありません。電池が切れてしまった場合にはお近くの時計店での電池交換が可能です。

効率重視の昨今、手間がかかるというのはある種のステータスなのかもしれません。
かくいう私も、皮革・木工・銀素材の小物は大好きです。
汚れを落としたり椿油につけたりという、あの手入れをしている時間を好ましく思います。
気に入りのものを手入れしながら長く愛用する。そういう楽しみがあると素敵ですね。