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過信されがちな防水性能。正しい知識と使い方で長持ちさせよう

「防水」の意味を知っていますか?

腕時計に備えられている機能の一つに、防水性能があります。今や、スマホやデジカメにおいても防水というフレーズはつきもの。

商品を選ぶ際に、防水性能の有無をチェックする人も多いのではないでしょうか。しかし防水の意味をはき違えていると、思わぬ故障やトラブルを招く危険性もあります。

そうならないためにも、防水の意味をきちんと理解して正しく使いましょう。


「防水だから大丈夫」は間違い!

防水性能を過信して、誤った使い方をしている人は少なくありません。

機能レベルを知らずに、装着したままプールに入ったり、水仕事をしたりと、能力以上の扱いを求めていると当然不調の原因になります。よく「防水と書いてあったから」と言う人もいますが、防水性能には水準があり、それに伴った扱い方をしなければなりません。

そもそも腕時計は、非防水であることがベースとなります。防水性能が付加されてあるだけで、特殊な時計であるというように理解することが大切です。

特殊な機能ゆえに、無茶な扱いは避けましょう。


防水性能を維持するために

防水性能はパッキングにより保護されています。通常は、電池交換のタイミングでパッキングの状態もチェックできますが、電池交換が不要な場合は注意が必要です。

防水性を保つためには、定期的にパッキング交換をしましょう。またパッキングの劣化以外にも、風防の破損なども防水性を左右します。

風防とは、時計のダイアルを覆い保護している面のことで、ガラス製やプラスティック製であることが多く、そこにヒビやキズがあると防水機能は低下します


防水性能の詳細と注意点

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どこを見ればわかる?

防水性能を備えた腕時計の多くは、文字板や裏蓋を見ると、小さく「WATER RESISTANT」と刻印されてあります。これが日常生活防水の機能を示すサインです。

もちろん購入時に防水性能の有無をチェックするでしょうが、人からもらったものやずっと使っていなかったものなどは確認しておきましょう。

刻印が不明瞭なものやどこに記載があるか分かりにくいものの場合は、時計専門店に持っていき見てもらうのが確実です。

ただし、水準までは分からなかったり、有料となったりすることもあります。

日常生活防水とは

防水腕時計として一般的に売られているものは、日常生活を送る上での防水が対象となります。日常生活防水とは、手洗いや洗顔、雨が当たるというレベルのものを意味します。

文字板や裏蓋にある「WATER RESISTANT」に続いて、気圧(bar)表示でその程度が示されていることがほとんどです。

1気圧は水深10mのことで、1気圧防水は10mの水圧に耐えるという意味。10mの深さを潜ることができるという意味ではありません。

3気圧/5気圧防水

「30M」「3ATM」「3BAR」などと表記され、日常生活防水の基本となる、手洗いや洗顔、雨水の飛散に対応するレベルです。

日常的に水を扱う作業を行う人は5気圧以上のものをおすすめします

10気圧防水

完全防水とは、このレベル以上のものを指します。

ある程度水がかかったり、浸ったりしても大丈夫という程度。普段の生活で使う分には問題ありませんが、水深100mの水圧に耐えられるという意味なので、水圧が大きくなる洗車、波の衝撃を受ける可能性のある海、競泳プールなどでの使用は避けましょう。

20気圧(以上)防水

この水準を満たすものがダイバーズウォッチと呼ばれるもの。潜水士やダイバーなど、特殊なシーンにおいて使用されます。

高圧洗浄機の使用時や高い場所からの飛び込みなど、極端に水圧がかかる場面では、防水性が機能しないこともあるので注意が必要です。

防水性能を使う上で注意すること

「気圧が小さいし防水だから大丈夫」と、時計をしたままお風呂に入る人をたまに見かけます。しかし時計の内部は、精密な機械で作られています。

本体の温度が高くなることで、機械に塗布されてあるオイルが異常をきたし、故障の原因にもなりかねません。

またお湯に触れることで、外部との温度差により水蒸気が発生します。水分が侵入したわけではなくとも、風防が曇ることで動作へ悪影響を及ぼします

温泉や温水プールに入る際は、十分に注意しましょう。またアンティークウォッチの場合は、防水水準が不明瞭なものや、製造時点での防水性が維持されていないものもあります。

防水性能を付加したい場合は専門店へ相談することになりますが、ものによっては経年変化により加工ができない場合も考えられます。

アンティークウォッチは、機能性を求めるのではなく、その趣を愉しんでみてはいかがでしょうか。


防水時計を使う際の心得

防水性能は便利な機能ですが、全能ではありません。少し水が飛び跳ねても、あまり神経質にならなくて済むという程度に捉えておきましょう。

防水と言えども、水中での使用や、水仕事での酷使は控えることが大切です。防水性能は、その意味を正しく知っておけば、使う上で大変便利な機能です。

それぞれの水準に合わせた使い方で長く愛用しましょう。