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オリジナル腕時計製作 

機能美を手元に装う、バンド素材とその制作方法【保存版】

腕時計といえば文字盤のデザインはもちろんですが、忘れてはならないのがバンド部分です。
素材によってはベルト、ブレスレット、ストラップともよばれています。
時計を腕に装用するのが目的ですが、その素材やデザインは実に様々。
時計はバンドなくして腕時計にはなれない、まさに一心同体のパーツといえるでしょう。
今回はそんな名脇役、バンドの素材や特長を知ってオリジナルモデルでのバンド制作を楽しみましょう。

懐中時計をもっと便利に! 時計の小型化とバンドの関係

19世紀以降、携帯用時計の主流は懐中時計であったことをご存じでしょうか。
現代でこそ懐中時計は、クラシカルなデザインで時間を確認する所作が優美なものですが、
さっと時間を確認するには少し手間のかかってしまう一面でもありますよね。
このような「懐から取り出し、時間を確認する」ひと手間を解消すべく、
最初から手元に装用できるデザインとして腕時計は考案されました。
この際「常に腕に取り付けられる」ように、時計部分にも小型化と軽量化が求められたのです。

腕時計の印象を自在に変えるバンド素材

小型化を果たした腕時計ですが、手元に装用するためのバンド素材も実に様々です。
腕時計の文字盤部分を「顔」とするなら、さながらバンドは「服」といったところ。
文字盤が同一でも、バンドのデザインや素材が変わるだけで全く違った印象になります。
ここでは比較的メジャーなバンド素材と、その特徴についてご紹介していきます。

《 バンド素材 》
①天然皮革(ほ乳類・は虫類・鳥類・魚類など)
②金属(ステンレス・チタンなど)
③布系(コットンやシルクなど)
④石(シリコンや貴石など)
⑤その他人工素材(ナイロン・合成皮革・PVC)

素材の特徴

①天然皮革(ほ乳類・は虫類・鳥類・魚類など)

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牛や羊、蛇やワニなどの生物の皮を利用した素材です。
素材そのものの風合いを活かしたままのものあれば、鮮やかに染めあげた染色皮革など実に様々。
汗や水分には少し注意が必要ですが、普段から丁寧にケアをすることで素材の経年変化を楽しめるのが、天然皮革の最大の特徴と魅力といえるでしょう。
お気に入りの腕時計と共に時間をかけて持ち主に馴染んでゆきますので、愛着もひとしおですね。
天然皮革の見分け方はバンド部分裏側にGENUINE LEATHER(ジュヌインレザー)の記載。
これはバンド素材に合成皮革ではなく、天然の皮革を用いて縫製されているバンドという証です。
ただし天然皮革だけでは手首に巻く際に硬くなりがちなので、装用感向上のために
クッション性のある素材をはさみ縫製されているものがほとんどです。

また生物の皮を使用しているため、葬儀などでは殺生を連想させるので使用を控えた方がよいでしょう。

②金属(ステンレス・チタンなど)

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その光沢と重厚感から、多くの高級腕時計に採用されています。
とくにビジネスやフォーマルなシーンでは、スタイリッシュな印象をユーザーに与えてくれるので、1本はあっても間違いないバンドの腕時計です。
近年では細い金属をメッシュ状に編み上げたものも多く見かけますよね。こちらは織り方や太さで印象が変わることや、金属素材でありながらもしなやかな使用感と通気性の高さがポイントです。
ただ、鍍金加工をしたものは、人によって汗とベルトが触れることで金属アレルギーを起こしてしまうこともあるようです。そんなときは、医療器具にも使用されるチタン素材のものを中心に選んでみるのもおすすめですよ。

③布系(コットンやシルクなど)

あまり見かけませんが、コットン素材を染色したデニム生地や、シルクで作られたバンドというのも存在します。こちらも天然素材のため肌なじみがよく、他にはあまりないデザイン性の高さがポイントのバンドです。

④石(シリコンや貴石など)

シリコンウォッチ

近年キッチンツールなどでも大活躍しているシリコン素材も、腕時計のバンドとしてとても人気があります。その特徴はしなやかフィット感ですが、汗や水、熱や油分にも強い耐久性とデザインやカラーの豊富さも人気の秘訣です。
そんなシリコンバンドですが、その素材であるシリコンの原料はなんと「石」。
ケイ素という元素を加工して作られます。
また、デザインにこだわったものだと、貴石を用いて制作されたブレスレットのようなバンドもありますので、アクセサリー感覚で身に着けるのも楽しいものです。

⑤その他人工素材(ナイロン・合成皮革・PVC)

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天然素材よりも堅牢度があり、デイリーユースとして気兼ねなく使える素材です。
最近ではナイロン素材をリボン状にしたバンドで、NATOストラップが流行していますね。
工具を使わずにケース部分をベルトに通して使うので、取り付けが簡単なのも嬉しいところ。着せ替え感覚で腕時計の印象を変えられる便利なカスタマイズアイテムです。
トリコロールカラーや迷彩柄など、ちょっとこなれた印象を与えたいときにぴったりです。

◆合成皮革は布地の上に合成樹脂を塗布し、表面に型押しなどを施して見た目を皮革に似せたものです。PVCレザーやPUレザーと表記されることもあり、長期間の使用で表面がべたついてくることもあります。
◆PVCはポリ塩化ビニルという素材で、Polyvinyl chlorideの略称です。
素材自体に柔軟性があり、劣化も少ないので、様々な分野で活躍する万能素材ですね。
無色透明なものもあるため、腕時計のバンドではその素材を生かし部分的に印刷を行うことも可能です。

 

オリジナルデザインバンドを制作

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市販の腕時計はバンド部分を交換するだけでその印象を変えることができる一方、
オリジナルで腕時計を制作する場合にはバンド部分にもデザインを印刷することで、
無地でシンプルなバンドも一味ちがったモデルにチェンジできます。
皮革素材には印刷できませんが、シリコン素材とPVC素材にはオリジナルデザインでの印刷が可能です。
とくに素材が透明なPVCバンドでは、フルカラーでのバンドデザインも比較的ローコストで対応できるのがポイントといえるでしょう。

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また、バンドにパントーンでの色指定を行うことで、オリジナルカラーでのバンドを作ることも可能です。

パントーンとは・・・米国 パントーン社の色見本。約2000色という膨大な見本色を有す、国内外を問わずメジャーなカラーシステムのこと

パントーン指定を行った場合はカラーバンドになりますが、その上からも図柄などのデザインをシルク印刷で行えます。シリコン素材にも同様の印刷が可能なため、オリジナルデザインでのバンド制作時にはぜひ活用してみてください。

 

印刷やパントーンで個性をプラス!ローコストなオリジナルバンド制作

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腕時計のバンドといえば皮革や金属などの素材や形状が主役になりがちですが、
シリコン素材やPVC素材を利用すれば、比較的コストを抑えたオリジナルバンドの制作も行えます。腕時計の文字盤に合わせたバンドデザインで、こだわりのオリジナルモデルを作ってみませんか。