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オリジナル腕時計製作 

小売店の自社ブランド・プライベートブランドとは

自社ブランドとはどのようなものか

さまざまな商品に関して、特定のブランド名から販売されているものが非常にたくさんあふれています。その商品の種類も多岐にわたり、食料品や日用雑貨、家電品やパソコン関連機器などに至るまで、多くのものが特定のブランドから販売されています。
このブランドには、メーカーが全国的に幅広く販売し、業界内でも強大なシェアを誇っているナショナルブランドと、小売店が持つものであるプライベートブランドに大別されます。この中で、特にコンビニやスーパーでよく見かけるようになったのが、それぞれの店舗が独自のネームで売り出すプライベートブランドです。
プライベートブランドとは、小売会社が自社ブランドを立ち上げ、その名を冠した商品を販売するためのものです。ここでの自社ブランドとは、小売店が打ち出すものであるため、自社で製造したものではなくそれぞれの商品について技術に特化している各メーカーに商品製造を依頼し、それを自社ブランドとして販売する形態を取ります。
腕時計などの精密機器に関しても、小売店の自社ブランド名のもとに、時計メーカーに製造を依頼し、商品化する動きは一般的に行われています。


ナショナルブランドとの違い

特に小売会社が立ち上げた自社ブランドであるプライベートブランドと、それに対比されるナショナルブランドとの一番大きな違いは、プライベートブランドは小売店のブランドであるのに対し、ナショナルブランドはメーカーが立ち上げたブランドであるという点です。
この違いによって、製造から販売形態の違いも明らかになってきます。プライベートブランドでは自社での商品製造を行わないため、それぞれの商品メーカーに提供を受けることとなります。そのため、販売形態はそれぞれの小売店が持っているルートをたどるわけです。
対してナショナルブランドはメーカーのブランドとなるため、メーカーが独自に開発したルートによって販売されます。この形態の違いがこれら2つを明確に分けるポイントとなっています。例えば、高級腕時計メーカーの販売ルートでは確保できなかった範囲を、小売店が広げてくれることにもなるわけです。


品質の問題

小売会社が自社ブランドとしてプライベートブランドを立ち上げ、各種商品を販売する動きは1980年代には既にあった動きでした。ただし、こうしたいわゆるOEMのような形態を取るビジネスモデルは当時あまり一般的ではなく、商品製造を現在のように大手メーカーに依頼することはあまりなく、少しでも販路を拡大したい中小メーカーと提携していることがほとんどでした。
そのため、プライベートブランドの品質はどうしても若干ランクが下がるものという認識が大きく、現在のような広がりは見せなかったのです。
しかし以後、この形態が双方に大きなメリットを受けられるということなどから、大手メーカーと小売会社が手を結び、共同開発という形でプライベートブランドを作り上げる形が増えていきました。食料品や日用品もそうですが、腕時計など製造に特別な技術を要する商品に関しては、特にその形態は数多く取られており、腕時計としての高い品質を保ちながら安価に広く販売されるようになったのもこのためです。


プライベートブランドのメリット・デメリット

現在はすっかり一般的になったプライベートブランドですが、実際には小売とメーカーそれぞれにどのようなメリットがあるのでしょうか。また、いいことずくめではないことも確かであるため、デメリットも併せて見ていきます。

小売店のメリット

OEMの形態を取ることによって展開されるプライベートブランドですが、まずは小売店にもたらされる利点を見ていきます。

卸売を通さないため費用がかからない

通常はメーカーから卸業者を介して小売店舗に商品がわたるため、マージンが発生していました。その分、もちろん小売店が負担する費用はかかってきたわけですが、OEMによって小売店はメーカーからそのまま商品を仕入れてもらうことになります。そのため、無駄な費用を支払う必要がなくなるのです。

仕様を自由に指定できる

従来のように、メーカーのナショナルブランドを販売する場合は、その商品はメーカーの規格に準ずるものであり、それを小売店が変更することはありませんでした。そのため、実際の需要と商品規格にずれが生じることもあったのです。

プライベートブランドは、小売店が希望する規格や仕様をメーカーに指定できるため、より現場の需要に近づけたものを販売することができます。

メーカーのメリット

OEMにおいては、どうしても小売側のメリットがクローズアップされがちですが、メーカーから見てもメリットがあるためにこの形態は成立しています。メーカーにもたらす利点とは何でしょうか。

供給量を安定させられる

メーカーが卸売業者などに商品を販売する際には、どうしても時期によって売上が落ち込んだり、取引が切れたりといったイレギュラーな事態が起こり得ます。その点、小売店と直接提携するプライベートブランド商品の製造を請け負えば、閑散期にも売上を安定させることができます。

販売ルートを拡大できる

プライベートブランドのOEM契約を小売店と結ぶことによって、それ以外のナショナルブランドの販売に関しても便乗させやすくなります。メーカー商品の流通範囲を広げることにもつながり、業績を伸ばすことにもつながるわけです。

工場の安定稼働

閑散期にあまり製造工場が稼働していないと、各種設備や機械類の維持にのみ費用がかかることとなり、


精密機器だからこそ

腕時計は、他の時計以上にその機構の精密さと耐久性などが求められる商品です。こうした商品を時計メーカー以外の小売店が行う場合、時計メーカーのノウハウを借りてブランド展開しなければなりません。こうしたときこそOEMを活用してプライベートブランドとして販売を行えば有効になります。