時の記念日とは
1920年に「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善・合理化を図ろう」と東京天文台と生活改善同盟会によって制定されました。
日本で初めて設置した水時計、漏刻(ろうこく)が時を刻み、鐘を打ち鳴らし、時間という基準が設けられた6月10日が記念日となっています。
現在、時の記念日では、1999年より、福島県の「おおたかどや山標準電波送信所」から40kHzの電波で、日本の標準時間を全国に発信しています。
記念日にずれてしまった時間を直し、時間に遅れないための調整と無駄にしないようにする試みです。
記念日に、多くの幼稚園や小学校では、時計屋や時計工場を見学して、紙や段ボールで時計作りを体験しています。
実際に作ることで、「時間の大切さ」や「時計がないとどうして困るのか」などを教えています。
今回は、時間を上手に使う方法を4点ご紹介いたします。
時間を上手に使う方法
1、メモを頻繁に取る
スケジュールを組む時に、自分の頭の中で整理するのも良いですが、時間もエネルギーも消耗してしまいます。
一旦様々な要素をメモ帳などにすべて書き出してアウトプットし、優先順位や時間配分を考えます。
最初に自分の頭の中をアウトプットすることにより、思考を客観視することができます。
デッドラインも明らかになるので、自分にプレッシャーがかかり、機敏な行動をすることを意識するようになります。
自分でも驚くくらいのスピードを発揮することができ、だらだらと無駄な時間を削ることができます。
2、朝と夜の1時間を大切にする
個人差はありますが、1日の時間をわけると、睡眠、生きるための時間(食事、お風呂など)、仕事、体調維持(運動、気分転換)、自分のための時間(遊び、勉強、趣味)の概ね5つに分けられるそうです。
このように分けると、1日の中で自由に使える時間は少ないことがわかります。
朝と夜の1時間を運動不足解消や、資格取得のために使うと、1日2時間、1週間で14時間、1か月で56時間、1年で672時間が有益な時間となります。
この2時間を大切にするだけで、自分のレベルアップにも繋ぐことができます。
3、集中できる時間を見つける
一般的に人間の集中力の高まる時間帯は、午前10~11時頃、および午後4時頃と言われています。
朝9時に仕事や勉強を開始して、だんだん調子が出てくる時間帯、また食後も満腹感による眠気でなかなか作業が捗らないので、その後夕食までの空腹時に最も集中力が高まると言われています。
しかし、1日のうちで集中ができる時間帯には差があります。
人それぞれに調子の良い時間帯が存在し、その日の体調によっても変化します。
自分が最も集中してタスクに取り組める時間がいつか把握しておくと良いでしょう。
4、ポモロード・テクニック
1980年代のイタリアで発案された時間管理メソッドがあります。
大きなタスクを25分の時間単位で分割して作業を行い、5分くらいの休憩を挟むというものです。
「作業25分→休憩5分」を1セットにして、短時間で集中して作業をこなし効率性を高めるものです。
このルール以外にもメール、スマートフォン、ネットサーフィンなどありとあらゆる要素を排除します。
作業計画数に達成できなくても、落ち込むのではなく、作業計画に問題があったのではないかと、日々のモチベーションや調子に合わせて回数の設定を行うことが大事です。
勉強や仕事をだらだらとしてしまっている人には、このポモロード・テクニックを取り入れてみると良いでしょう。

時間の使い方で年収が変わる!?
通勤電車での過ごし方、つまりスキマ時間の使い方についての調査があります。
最も多かったのが、「睡眠をとる」でした。
年収別に電車での過ごし方を比較すると、「新聞を読む」人が年収300万円未満の人が5.2%だったのに対し、年収700万円以上の人は17.8%と約3倍の差が見られました。
また、「ビジネス雑誌を読む」人は、年収300万円未満の人が5.2%、300~500万円未満の人が7.9%、500~700万円未満の人が9.1%、700万円以上が16.7%と年収が上がるにつれ、割合が多くなっています。
このように、スキマ時間をうまく使う人ほど、年収が高いということがわかります。
6月10日の時の記念日に合わせて、普段の時間の使い方を見直してみてはいかがでしょうか?