説明が難しい腕時計
もしもオリジナルの時計が欲しいと思ってもらえた場合でも、「いろいろな部品を口頭で説明するのは面倒」「自由にデザインできるのは良いけど、具体案がなかなか浮かんでこない」といった悩みがあるがために、発注を断念してしまうこともあるかと思います。
そのような方にもオリジナル時計をぜひ作っていただきたいと思い、今回は腕時計に関する用語の説明をしていきたいと思います。
中でもオリジナル時計を製作するのに必須な専門用語について、解説しますのでぜひお付き合いください。これによって少しでもオリジナル時計の製作の幅に自由度を広げてもらえてもらえればと思います。
オリジナル時計の製作に必要な用語
オリジナル時計を作りにあたり、どれが何と呼ばれる部品なのか、という知識は最低限が必要となります。選べるのは簡単に言うと、基本的にベルト、文字盤、裏蓋の3種類となります。
どれも知っているとは思いますが、一応説明しますと、ベルトとは腕に巻く部分のことで、金属やゴム、革があります。
文字盤は時計の中心部、時間が描かれている部分で、裏蓋とは文字盤のちょうど裏側に位置して手首と接する部分となります。
これ以外にもオリジナルで細やかなデザインを施すことは可能ですが、基本的にはこの3つが最も重要となりますので、これらの用語はきちんとおさえておいてください。

その他の部品名
腕時計には上記で説明した部品の他にも実に様々な部品があり、また名前も決められています。
例えばベゼルは、文字盤の外側に縁取られるように位置する部品で、分が刻まれたりして、腕時計自体のデザイン性にも大いに関係のある部品となります。
この他に有名なものと言えばリューズ(龍頭)です。リューズによって時間の調節や日付の変更を行うことが可能となります。
外から見える部分の部品はこれで終わりですが、腕時計には内部も重要です。
まずはクォーツ式と機械式という動力系統の違いですが、簡単に説明すると、クォーツ式が電気を動力として動いている時計のことで、機械式はゼンマイの力によって針を動かすことになります。
最近ではクォーツ式がほとんどで、ゼンマイを巻く必要がある機械式はアンティーク腕時計などによく見られます。
オリジナル腕時計も多分にもれずクォーツ式となります。
また、クォーツ式にもいくつか種類があり、電池式や発電式、光発電に電波時計などがありますが、これらについてはオリジナル腕時計ではあまり選択の余地がありませんので、意味については割愛させていただきます。

オリジナル腕時計ができるまでの流れについて
オリジナル腕時計が製作されるまでには、次のステップを踏む必要があります。
時計のタイプを決める
時計のデザインを決める
パッケージ選び
時計のタイプについて
時計のタイプとは、コンセプトとも言うべきもので、クラシックやカジュアル、スタンダードにポケットウォッチから選ぶことが可能です。
タイプによって印象はがらりと変わりますので、まずはどのようなイベントの時に送るのか、よく考える必要があります。
高級感溢れる時計にしたいのか、それともファッション性に富んでおり、おしゃれに付けることができる時計にしたいのかなど、コンセプトによって4種類から選ぶことをお勧めします。
デザインについて
オリジナル腕時計を作るにあたり、製作者の個性が最も出るのがデザイン選びとなります。
このステップでは主に文字盤のデザインが決まることになりますので、前ステップにて選んだタイプに合わせてデザインするようにしましょう。
特定のロゴを入れることも可能ですし、文字盤に絵をプリントするのも可能です。
自由度は非常に高いので「これはさすがに無理かな?」と思えるようなデザインでも相談してみましょう。
また、デザインは裏蓋の部分にも反映させることが可能です。
裏蓋のデザインは文字を彫るのみとなりますので、何かのお祝いに作るというケースならば、ここに「祝」や「○○anniversary」といったデザインにするのがお勧めです。
パッケージ選びについて
パッケージは、作った腕時計を入れる箱になります。
こちらもプリントデザインできるようになっていたり、箱の形も選べたりしますので、自由度が高いと言えるでしょう。
オリジナル腕時計作り専門用語
オリジナル腕時計を製作するにあたり、最低限の専門用語は知っておくと、デザインの説明の際などには説明がしやすくなりますので今回ご紹介させていただきました。
どこそこの部品はこんなデザインで…といったように説明していただければ、しっかりと伝わりますので完成度もより高くなります。
また、重要ですので言っておきますが、デザインについては丸投げすることも可能です。
記念に時計を作りたいけど、なかなか良いデザインが思いつかないという場合には、ぜひ相談してみてください。
可能な限り理想に近いデザインが提供してもらえ、相談を重ねながらより完成度の高いオリジナル品を製作することが可能です。