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OEM 販売用オリジナル腕時計の制作事例

アパレルブランド、自社ブランドのアイテムの一つとして、また革製品会社、アクセサリー会社のアイテムの種類を増やすためなど、 腕時計というアイテムはファッションのアイテムとしては重要なアイテムの一つです、もちろん時計は時計ブランドがありますので、 わざわざ自社のブランドで制作する必要が無いと考える人もいますが、一つ一つのアパレルブランドにてコンセプトや思いがあるので、ファッションは個人の選択で着こなすべきですが、オリジナルので時計ブランドではどんなに検索しても自社ブランドに合うものがない場合もあります。 またブランドを愛用しているファンにとっても、頭からつま先までお気に入りのブランドでコーディネートしたい人も多いと思います。 そこに需要と供給がうまれ、数々のオリジナル時計を制作されています。 こだわりの色見、文字盤に込めたデザイン、こだわり始めればきりがないですが、自社ブランドのコンセプトに沿ったオリジナル腕時計を制作できる事は、アパレルブランドとファンにとっても特別なアイテムになります。

OEM アパレルブランドのオリジナル時計の特徴

ファッションブランドではまず分類分けをするならば、メンズ、レディースに大きく分けられます、ここで時計のサイズに関してのお話するまえに、時計のパーツの名称にちょっと触れたいとおもいます。ネットショップなどでも時計のサイズは30㎜と表記されている場合、さらに (竜頭含まず)なども書かれていて、なんとなく直径3㎝の円ぐらいが自分の手首の上に乗る?? となります、結局は一度試着してみないとわからないなんて事が起こります、まずは腕時計の名称をしっかり把握しなければ、実際のサイズは確認できません。まず「ケース」です、金属製の時計であれば、金属の箇所がケースとなります、本体とい説明もたまにします、ただ「ケース」という呼び名はあまり浸透していません、なぜ「ケース」と呼ぶのかといいますと、時計の中には針を動かす「ムーブメント」が必要となります、そのムーブメントは実際には見えていなくて、文字盤と裏蓋の間にあります。その「ムーブメント」を入れる箱という意味で「ケース」と呼ばれています。 腕時計関連の仕事をしていればもちろん「ケース」といえば本体の箇所だとわかりますし、「ケース」と言えばまず本体の事だと思います。 ただ腕時計関連の仕事をしていない人にとって「ケース」といえば 外箱です。 ですので腕時計の買い物では「この腕時計のケースはどんな物ですか?」なんてん質問があった場合、お客様は外箱を想定してかわいいのかかっこいいのかなどを想定している中、店員としては「(え? どんなもの? こんなに輝いているのに・・ そうか 素材のことか!) ケースはステンレスになります。」 そしてそれを聞いたお客様も「(え?? ステンレス ずいぶんごっつい箱がついてくるな この時計そんなに重厚な箱に入れるほどの壊れやすいのか?) そうなんですねー へぇ 持ち帰るの大変だなーー」 定員「え!?」 お客様「え!?」 みたいなことが起こります。 話はそれましたが、メンズファッションでは比較的大きなケース、重厚感のあるモデルを選択されることが多く、また色合いも黒をベースとして制作されるパターンが目立ちます、レディースでは小さめのケースが以前は主流となっておりましたが現在は大き目のサイズでも使用されることが多くなりました。 1990年代までさかのぼりますが、若い女性の中でEGGポーズというポーズが流行りました、写真撮影、プリクラ撮影の時に両手を広げて前に出すポーズですが、こちらは両手を前に出すことにより、顔が小さく見えるという遠近法を使った撮影方法になります。そして現在では大きい時計をつけると手首が細く見えるとうい遠近法が作用するために、女性でも大き目のサイズの腕時計を付ける人が増えました。

OEM アパレルブランドのオリジナル時計の選び方

アパレルブランドでのオリジナル腕時計制作にてどのモデルを選択するのかは明確です、自社のブランドコンセプトにあったモデルがあるのか、 もしあればそのモデルで文字盤や、裏蓋などデザインを考察していくわけですが、ピッタリとはまったモデルがないときなどは、現在の流行りや人気モデルが採用されることが多いです。 バブル時代は高級志向の走りでもあり、ハイブランドの腕時計や、王道のロレックスの腕時計が流行りました、またバブル崩壊後には機能性や耐久性などに注目があつまり、CASIOのGshockなどのシリコン素材を使った腕時計もはやりました、ただハイブランドや王道の時計ブランドもその後何度かブームを起こしていたりします。 そしてファッションの一部としても腕時計はありますので、流行りの色、流行りの素材、最近ではSDGs関連の時計も流行っております。 総合して、まずは自社のブランドコンセプトと現在の流行り等をふまえた腕時計を選択することが、ブランドのファンにとっても、また販売本数を伸ばす事になり得策ではないかと思います。

事例紹介

レディース、メンズ、またKIDSまで、様々なブランド時計を制作制作させていただきました一部をご紹介いたします。

amorous insense様

直感や感覚で楽しむファッション。女性の色気を引き出すスタイルを提案 周りと違ったファッションでも怖くない。 そんな色気や強さをもったブランド。

ご依頼の背景

あなたと幸せな瞬間を運ぶ時計の制作を希望され、また数あるモデルの中から、薄型の時計を選択されました。

担当者の声

ケースの色、また文字盤の色、バンドの色をそれぞれ2種づつ検討いただきまして、最終的に全種類のパターンで制作させていただきました。 時計のケースの色は 金バージョンと銀バージョン。文字盤の色は白と黒。そしてバンドの色は黒と茶色となりますのでそれぞれのパターンにしますと

①ケース:金 文字盤:白 バンド:黒
②ケース:金 文字盤:白 バンド:茶
③ケース:金 文字盤:黒 バンド:黒
④ケース:金 文字盤:黒 バンド:茶
⑤ケース:銀 文字盤:白 バンド:黒
⑥ケース:銀 文字盤:白 バンド:茶
⑦ケース:銀 文字盤:黒 バンド:黒
⑧ケース:銀 文字盤:黒 バンド:茶
単純計算としては2の3乗の8パターンとなりますが ただ入稿データのパターンとしては2種のみとなりますので、ものすごい複雑な作業ではありませんでしたが。 ①~⑧がどこのにどのように箱詰めされているのかが、明確にわかるようにするようにと工場に指示するための資料は大変でした。

アメカジファッションブランド様

ロックンロール、ロカビリーのアイテムを幅広く取り扱い、店主のこだわりのつまった店舗を運営。 アメリカンカジュアル アメカジが好きなファンたちとコミュニケーションを大切にしているショップです。

ご依頼の背景

店主が持参している、某ブランドの腕時計をオマージュして 自社のロゴに変更して製作を希望。 ある秘密結社をモチーフにしている時計である意味パロディグッツとしての展開をしたい。

担当者の声

製作にあたり、希望の腕時計はちょっと特殊な形状しており、かなり特殊な形をしており。 まず既存の形は無く、ケースの設計からの制作となりました。 現存する腕時計で、またクォーツ式であればほぼすべての腕時計は複製が可能です。 複製の仕方としては鋳型制作が通常なのですが、そこでは実物が無いとできません、今回は実際の腕時計をお借りできましたので実物より複製制作をいたしました。 製作の可否とは別に 複製に関しての問題、著作権になります。 弊社としてはご依頼の形状、デザインを提供していただき制作する下請け業者となりますので、お客様から入稿いただきましたデザインが実は有名な絵でしたと言われたとしても、回避はすることは難しい事かと思います。 ただ今回は某ブランドのオマージュになりますが、この場合では 「フランク三浦」の腕時計を想起させます。 「フランク三浦」は実際に商標登録をしており、「フランクミュラー」側が特許庁に登録は無効であるとして裁判となりました。 これを受けた特許庁は、本件商標はフランク・ミュラーの「ただ乗り」であるとして登録を無効とする審決をしました。これに対し、フランク三浦側は、審決の取消を求めて本訴訟を提起しました。 判決内容は 本件商標は、下記引用商標との間で、称呼において類似するものの、外観及び観念において相違し、また、指定商品において、商標の称呼のみで出所が識別されるような実情も認められないから、両商標は類似しているとはいえない。 被告は、被告商品(フランクミュラー製品)と外観が酷似した商品に本件商標を付して販売していることから出所の混同を生ずると主張するが、原告商品の販売が開始されたのは本件商標の登録査定後であるから、被告の主張は失当である となりました。 訴訟の争点は多岐にわたりますが、ここでは、本件商標が引用商標に類似しているといえるか、という点を取り上げます。 当時まさにこのニュースと共に制作したと言っても過言ではなかったので思い出の1本となっています。

yu-i factory様

沖縄のハブ革を使ってグッズ製作する企業。 ユーイファクトリーは、沖縄で初めてハブ革の鞣し加工から、デザイン・製造・製品化を一貫して行う唯一のファクトリーです。県産「駆除ハブ」を活用し生態系を崩すことなく、環境にも配慮したアイテムを製作しています。素材からひとつの作品が生まれるまでには1ヶ月~2ヶ月ほどもかかります。ハブ革を使った商品には、ウォレット(財布)、キーケース、カードケース、コインケースはじめ、キーホルダーやストラップまで若々しいデザインのアイテムがそろっています。女性に人気のブレスレットやネックレス、ピアスなどもハブ革の模様を活かしたお洒落なデザインも魅力です。

ご依頼の背景

沖縄のハブ革を文字盤の中に入れて腕時計を制作したい。

担当者の声

通常オリジナル腕時計では、オリジナル箇所といえば文字盤になります。 そして文字盤にできる事と言えば印刷となりますが、実際文字盤に革が入るのかという所から始まりました。 時計の中に「何か」が入る事は別に珍しい事ではありません。 腕時計の中には目盛りとして、立体的にインデックスがある。 掛け時計の方がイメージしやすいと思いますが、お寿司屋さんで12時にマグロ、1時に玉子、2時にサーモン・・・みたいに目盛りの代わりにお寿司の食品サンプルが入ってる時計があると思います。 では時計の中には何でも入るのかと言えばそうではありません。 立体インデックスもお寿司も、針に触れないように設計されています。 今回の文字盤全体にハブ革を張らないといけません。 つまり文字盤と時針(短針)の間に素材が入らないといけないわけですが、モデルにもよりますが、文字盤と時針(短針)の間は約0.1㎜~0.2㎜しかありません。 ムーブメントによっては文字盤から針までの長さがとても長い物もあります。 ただ腕時計のデザイン設計として、すでにケースのサイズ、形、またレンズ、裏蓋と全体の厚みが決まっている中、文字盤と時針(短針)間が約0.1㎜~0.2㎜だったとして、その間を広くすると、今度は秒針がレンズにくっついて針が動かなくなるでしょう。 一番単純な解決方法としては 文字盤から時針までスペースを十分にとった腕時計を一から設計する事です。 一から設計となりますと、ケース、裏蓋、レンズ、すべてのパーツの鋳型の制作が必要になる可能性もあり、期間、コストも何処まで必要になるかはわかりませんでしたので既存モデル内で検討しました。 数あるモデルの中で文字盤と時針(短針)がもっとも広いモデルを検索しまして、そのサイズを確認しました。 またyu-i factory様にはどこまでハブ革を薄くできるのかも確認しまして、最終的に一つだけハブ革を入れる事ができるモデルがありました。 さらにそのモデルが元々作りたかった時計のタイプと同じとだったのも運が良かったとしか言いようがありませんでした。

まとめ

アパレルブランドのオリジナル腕時計の制作の難しさ。 ファッションという言葉で簡単にくくるべきではないですが、腕時計からみたファッションは2通りあるかと思います。 腕時計会社(これもひとくくりにはできませんが)の制作した腕時計と、服飾会社が制作した腕時計です。 有名という所で例に挙げるとロレックス社が時計制作会社で、シャネル社が服飾会社でどちらも素晴らしい時計を制作しています。 ある日本酒好きのいぶし銀の男性が、「私が日本酒が好きな理由はね、日本酒によって肴を決める事なんですよ、この酒のアテに刺身を選択したり、焼き物を選択したりするでしょう? ワインの場合は食事に合わせて選ばれるんですよ、肉には赤ワイン、魚には白ワインみたいにね、そこが好きですねーー」どちらもおいしいのですがここでいう 腕時計会社の腕時計は日本酒で、服飾会社の腕時計はワインのような気がします。 オリジナル腕時計を制作する事はその時点で、腕時計会社の腕時計がライバルとなります。 スーツ制作企業が、かっこいいスーツを作る、もちろん購入者には有名ブランドの時計を合わせてほしい、なんなら腕時計の見やすいスーツも開発したかもしれません。 そこから自社でオリジナル腕時計を制作に踏み切るという事は、ブランド時計とは違う強みが必要だったりします。 ただここで独自のコンセプトで数々の素晴らしい服、ここでいう肉料理としたら、この肉料理にベストマッチングする最高のワインを作るれるのも自社だけになりますので、フルコースを完成ができるのも自社制作のオリジナル時計だけかと思います。