お問い合わせ
BLOG

右手に腕時計をつけるのはなぜ?左手との違いや理由を解説

腕時計は、多くの人が特に理由を考えることなく、当たり前のように左手につけています。

とはいえ、右手に腕時計をつけている人が少なからずいるのも事実です。

左手ではなく右手を選んでいる人には、どのような理由があるのでしょうか。

この記事では、腕時計が左手につけるのが一般的になった経緯をふまえながら、右手につける理由について解説します。

腕時計を操作する人

まずは、腕時計を左手につけることが当たり前になった理由について見ていきましょう。

右利きが多い

世の中には、右利きの人が圧倒的に多いという現実があります。

右利きと左利きの割合はおよそ右利き90%、左利き10%という比率で日本だけでなく世界全体でぼぼ一貫して確認されています。

参考:レファレンス協同データベース|右利きの人と左利きの人の割合

腕時計を利き手につけると、筆記や工具を使った作業など際に邪魔になったり、腕時計をどこかにぶつけやすくなるため利き手とは反対側につける方が自然です。

こうした利き手の分布は、製品設計にも大きな影響を与えており、腕時計に限らず多くの製品が右利き前提で作られています。

歴史的な慣習

腕時計を左手につける理由には、20世紀初頭の戦場での習慣も影響していると言われています。

第一次世界大戦中、ヨーロッパ諸国の兵士たちは懐中時計に革ベルトを取り付けて腕に巻き、戦場で素早く時刻を確認できるようにしていたといいます。

左手で銃を支え右手でトリガーを引くため、左手に腕時計を装着したほうが見やすく操作もしやすかったのです。

このような理由から、左手に腕時計をつけるスタイルが軍隊で普及し、やがて一般にも広まっていったと考えられています。

右手につけたスマートウォッチ

ここで、腕時計を右手につける理由を考えてみます。

左利きだから

右手に腕時計をつける理由として最も多いのが、その人が左利きであることです。

右利きの人が左手に腕時計をつけるように、左利きの人にとっては右手のほうが使いやすく感じられます。

装着するときの動作も利き手で行えるため、つけ外しの際もスムーズです。

リューズが手の甲に当たるのが嫌だから

アナログの腕時計は、基本的に右側にリューズ(時間を調整するためのネジ)が付いています。

これは左手に装着した際に、右手で操作しやすくなるよう設計されているためです。

ただし、この構造によって別の問題が生じることもあります。

例えば、手をついたり物を支えたりする動作の際にリューズが手の甲に当たり、違和感を覚えるといったことです。

右手につければリューズの位置が内側(腕側)に来るため、手の甲に当たらなくなるのです。

ファッションとして

ファッションの一部として右手に腕時計をつける人もいます。

テレビやSNSで見た憧れの人が右手に時計をつけていた。

そんなきっかけから、腕時計を右手につけるようになったという人もいるかもしれません。

風水的な考え方として

風水の考え方を取り入れて腕時計を右手につけている人もいます。

風水では、左手は「気を受け取る手」、右手は「気を放つ手」とされており、時間を象徴する腕時計を右手につけることでエネルギーの巡りが良くなると考えられています。

また、右手は金運や仕事運に関わる位置とも言われており、スピリチュアルな視点を大切にする人の中には、腕時計を右手につけることで運気を整えようとする人もいるようです。

【風水】腕時計で運気がアップする?仕事運を高めるオリジナル腕時計のすすめ

スマートウォッチの機能性を重視するため

近年では、スマートウォッチを腕時計として使う人も増えてきました。

スマートウォッチは時刻の確認だけでなく、通知のチェック、歩数や心拍の計測、電子マネーによる支払いなどさまざまな機能を備えています。

中でも代表的なのが、改札やレジに設置されたリーダーにタッチするだけで支払いが完了する「タッチ決済」です。

ただし、改札機などの読み取り部分は右側に設置されていることが多いため、左手にスマートウォッチをつけていると、腕をひねる必要があり使いづらさを感じることもあります。

そのため、スマートウォッチ愛用者の中には利便性を優先して右手に装着する人もいます。

腕時計をつけている人

右手に腕時計をつけることについて、「ビジネスの場でマナー違反になるのでは」と気にする人もいるかもしれません。

実際のところ、右手か左手かに関して明確なルールはなく、右手に装着していること自体が失礼にあたることはありません。

ただし、腕時計は左手につけている人が圧倒的に多いため、右手につけているとやや目立つ印象を与える可能性はあります。

とはいえ、装着する手よりも大切なのは、時計のデザインがその場の雰囲気にふさわしいかどうかです。

ビジネスシーンでは、左右どちらにつけるかにこだわるよりもTPOに合った時計を選ぶことのほうが重要だといえるでしょう。

ビジネスシーンで喜ばれる高級周年記念品

腕時計を右手につけたいと考えている人にとっては、最初から右手装着を想定して設計されているモデルがあれば使いやすいでしょう。

実は、そうしたニーズに応える腕時計もいくつか存在しています。

ここでは代表的なモデルを紹介します。

リューズの位置が左側にある腕時計

リューズが左側に設計された腕時計を展開しているブランドもあります。

  • パネライ:左側にリューズがあるモデル「デストロ」を複数展開
  • グラハム:大型で左側に特徴的なリューズを配置した「フォートレス」
  • ジン:ミリタリーや特殊任務向けの耐久性を重視した「EZM 3」モデル
  • タグホイヤー:左利きにも対応したスポーツモデル「カレラ」を展開
  • ロレックス:左リューズ仕様として発売された特別モデル「GMTマスターII Ref.126720VTNR」

リューズが側面にない腕時計

デジタル腕時計やスマートウォッチには、リューズがついていないものが一般的です。

またアナログ時計でも、もともとリューズを備えていないモデルがあります。

例えば、カルティエの「ミニ パンテール」はケースの側面にリューズがなく、裏蓋に設けられたボタンを押して時刻を調整するという、独自の構造が採用されていました。

このような設計は、かつてのアンティークウォッチや、装飾性を重視した女性向けのドレスウォッチなどでよく見られたものです。

側面をすっきりと見せることで、ジュエリーのような美しさを演出する意図もありました。

ただし、現在では操作のしづらさや防水設計の難しさに加え、生産にも手間がかかるため、こうした構造の腕時計はほとんど使われていません。

現行モデルでこの仕様を採用している腕時計はごくわずかで、特殊なデザインやコンセプトに基づいた一部のモデルに限られています。

また、全シリーズでリューズが上部に配置されている「ガガミラノ(GAGA MILANO)」のような腕時計もあります。

腕時計を右手につける理由について解説してきました。

左利きであることをはじめ、ファッション性へのこだわりや風水的な考え方など、右手に装着する理由はさまざまです。

また、スマートウォッチを使う人の中には、改札でのタッチ操作やキャッシュレス決済のしやすさを重視して右手を選ぶといったケースもあり、現代的な使い方として広がりつつあります。

もし左利きの方に腕時計を贈るなら、リューズの位置など仕様にも気を配ると喜ばれるかもしれませんね。

オリジナル腕時計の製作事例はこちら

簡単

オリジナル時計製作簡単見積もりはこちら