ブランド腕時計の社名・ロゴの由来について
腕時計のブランド名やロゴに、特別な意味や由来があることをご存知でしょうか。
創業者の名前をそのまま使ったもの、特定の意味を込めたもの、デザインから着想を得たものなど、その成り立ちは様々です。
お気に入りのブランドも、由来を知ることで理解が深まり、さらに愛着が増すかもしれません。
今回は、世界的に有名なブランド腕時計8社の社名やロゴの由来を紹介します。
INDEX
ロレックス(ROLEX)

世界中で愛される高級腕時計、ロレックス。
実は「ロレックス」という言葉は、どこの国の言葉でもなく、創業者ハンス・ウィルスドルフが生み出した造語です。
彼が目指したのは、どこの国でも同じように発音できる名前でした。
その狙い通り、「ロレックス」は今や地球上のどこでも通じるブランド名となっています。
ロレックスのトレードマークである王冠マークについてですが、公式な由来が明かされていません。
「時計界の王者を目指す」という意志の表れだという説や、5つの突起が時計職人の五本指を表しているという説もありますが、真相は謎に包まれたままです。
オメガ(OMEGA)

高い精度で知られる時計ブランド、オメガ。
ブランド名は、ギリシャ文字の最後の文字「Ω(オメガ)」に由来しています。
オメガには「完全」「究極」「達成」といった意味があり、これ以上ない完璧な時計を作るというメーカーの強い決意が込められています。
その名にふさわしく、1932年のロサンゼルス五輪では公式タイムキーパーに選ばれ、1965年にはNASAが宇宙飛行士用の公式時計として採用するなど、輝かしい実績を積み重ねてきました。
まさに「究極」という名に恥じないブランドといえるでしょう。
セイコー(SEIKO)

日本を代表する時計メーカーがセイコーです。
セイコーという社名は1892年に設立された「精工舎」に由来します。
「精工舎」とは、「精巧な技術で精密な時計を作る工場(舎)」という意味で創業者が目指す理念を、そのまま会社名にしたわけです。
その後、株式会社服部セイコー、セイコー株式会社と変わっていきますが、「精工」という言葉は受け継がれています。
創業から130年以上が経った今も、精密さへのこだわりは変わらず名門ブランドと肩を並べる日本の時計メーカーとして、世界中で高い技術力が認められています。
ウブロ(HUBLOT)

独創的なデザインで知られるスイスの時計ブランド、ウブロ。
ブランド名はフランス語で「舷窓(船の丸窓)」を意味し、その名の通り、船の丸窓を思わせるベゼルのビス留めデザインがウブロの特徴です。
ロゴの「H」は、ブランド名「HUBLOT」の頭文字です。
1979年、イタリア人のカルロ・クロッコ氏によってスイスで創業されました。
ウブロが世界的ブランドとして注目を集めるきっかけとなったのは、2005年に発表された「ビッグバン」の大ヒットです。
「融合(フュージョン)」をコンセプトに、伝統的な時計製造技術と革新的な素材やデザインを組み合わせることで、一目見れば「ウブロだ」とわかる独自の存在感を確立しています。
オーデマ・ピゲ

世界三大高級時計メーカーの一つ、オーデマ・ピゲ。
1875年、スイスのジュウ渓谷で、幼なじみだったジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲという2人の時計師が会社を設立しました。
ブランド名は、創業者2人の名前を組み合わせたものです。
1972年に発表された「ロイヤルオーク」は、高級時計で初めてステンレススチールを採用した革新的なモデルとして大きな話題となりました。
高級時計業界では珍しく、創業から150年近く経った現在も創業者一族による経営が続いており、伝統と革新を守り続けています。
フランク・ミュラー(FRANCK MULLER)

独創的なデザインで知られるスイスの時計ブランド、フランク・ミュラー。
ブランド名は、創業者である天才時計師の名前に由来します。
1992年、時計師のフランク・ミュラーと宝石商のヴァルタン・シルマケスが共同でブランドを設立しました。
フランク・ミュラー本人は「ブレゲの再来」と称されるほどの技術者で、複雑機構の開発によって世界的な評価を得ていました。
自らの名を冠したブランドの立ち上げは、時計業界で確固たる名声を確立した後のことです。
フランク・ミュラーの顔となったのは、創業と同年に発表された「トノウ カーベックス」です。
樽型の三次元曲線を描く美しいケースと、独特のビザン数字を配した文字盤は、時計業界に衝撃を与え、瞬く間に話題となりました。
芸術作品のような美しいデザインと、時計師としての卓越した技術力。
この2つが融合した独自性こそが、フランク・ミュラーというブランドの魅力となっています。
パテック・フィリップ(PATEK PHILIPPE)

「時計界の王」と称される最高峰のブランド、パテック・フィリップ。
ブランド名は、2人の創業者の名前を組み合わせたものです。
1839年、アントワーヌ・パテックとフランソワ・チャペックがスイスで時計工房を創業しました。
1844年、パテックがパリの博覧会で出会ったのが、フランス人時計技師のジャン・アドリアン・フィリップでした。
フィリップが発明した「リューズ巻き上げ」機構に感銘を受けたパテックは、彼を自社に招き入れます。
チャペックが会社を去り、1851年にフィリップが正式に共同経営者となると社名が「パテック・フィリップ」に改められました。
ブランドのロゴである「カラトラバ十字」は、12世紀のスペイン騎士団の紋章に由来します。
カルティエ(CARTIER)

宝飾品と時計の両方で名を馳せるフランスの名門、カルティエ。
ブランド名は創業者の名前に由来します。
1847年、パリで宝石細工師のルイ・フランソワ・カルティエが工房を開いたことが始まりです。
創業からわずか十数年で、フランス皇帝ナポレオン3世の妃をはじめとする王侯貴族が顧客となりました。
やがてカルティエは世界中の王室御用達となり、イギリス国王エドワード7世からは「王の宝石商、宝石商の王」という最高の賛辞を受けました。
カルティエのロゴは、「ドゥーブルC(ダブルC)」と呼ばれる2つのCを重ね合わせたデザインです。
2つのCは「カルティエ(Cartier)」と「クリエイション(Creation)」の頭文字を表すとされ、ルイ・カルティエのサインから着想を得たともいわれています。
シンプルながらもエレガントなこのシンボルマークは、世界中で愛され続けています。
まとめ
ブランド腕時計の社名やロゴには、創業者の理念や技術へのこだわりが込められています。
NEW COLORSでは、オリジナル腕時計の製作を承っており、文字盤、裏蓋、バンド、パッケージまで自由にカスタマイズいただけます。もちろん、ロゴ入れにも対応しております。
ノベルティ・OEM製作や周年記念品の名入れをご検討の方は、お気軽にご相談ください。