
卒園記念品はどう選ぶ?子供・先生別おすすめアイテムと選び方のコツ

「卒園記念にどんなものを贈るべき?」
「予算はどのくらいがベスト?」
「いつから準備を始めればいい?」
子供が年長になる頃には、卒園記念品について考え始める保護者も増えてきます。
卒園記念品は、子供の成長を祝うとともにお世話になった先生へ感謝の気持ちを伝える手段です。
限られた予算や時間の中で、どんな贈り方ができるか迷う場面もあるでしょう。
本記事では、卒園児とお世話になった先生へ贈る卒園記念品の選び方や人気アイテムを紹介します。
INDEX
幼稚園・保育園の卒園記念品を贈る3つのケース

卒園記念品を贈る場面には、主に次の3つのケースが考えられます。
幼稚園や保育園から子供たちへ贈る
園から卒園児に向けて記念品を贈るケースです。
よく見られるのは園生活の写真をまとめたアルバムですが、園の方針や予算によっては別のアイテムが選ばれることもあります。
保護者から子供たちへ贈る
保護者会や有志の保護者が、卒園児に向けて記念品を贈るケースです。
保護者で予算を出し合い、クラス単位でまとめて購入することが一般的です。
保護者から先生へ贈る
保護者がお世話になった先生方へ感謝の気持ちを込めて記念品を贈るケースです。
担任の先生だけでなく、副担任や専科の先生、園長先生なども対象となることもあります。
個人的に贈りたい場合もあるかもしれませんが、園によっては個別の贈り物が禁止されていることもあるので注意してください。
卒園記念品の選び方|子供・先生に喜ばれる選定ポイント
ここからは、子供と先生それぞれに喜ばれる卒園記念品選びのポイントをご紹介します。
子供に贈る場合
実用性を重視
子供に向けた卒園記念品では、小学校生活で使えるものがよく選ばれます。
文房具や日用品など、新生活で必要になるアイテムは保護者にとってもありがたいものです。
ただし、小学校によっては指定の文房具しか使えないこともあるため、注意してください。
成長を感じられるもの
卒園は「お兄さん・お姉さんになったんだ」という意識が芽生える時期でもあります。
そうした気持ちに寄り添えるような記念品も人気です。
例えば、時間を意識する習慣づけに役立つ時計などが挙げられます。
思い出に残るもの
園生活を振り返るきっかけになる記念品も喜ばれます。
クラス写真を使ったフォトフレームや、園章入りのグッズなどは成長した後に当時の記憶を思い出しやすいアイテムです。
先生に贈る場合
長く使えるもの
保育の現場で使うアイテムは、先生自身が買い揃えていることも少なくありません。
そのため、長く使えるように質の良いものを贈ると喜ばれます。
エプロンや文房具のように日々の仕事で役立つアイテムは記念品としても選ばれやすく、感謝の気持ちが伝わる贈り物になります。
個人の負担にならないもの
あまりに高額だったり、使い道に困るような品は、かえって先生に気を遣わせてしまうことがあります。
負担に感じさせず、受け取りやすい気配りのある品を選ぶことを心掛けましょう。
子供たちの気持ちを形に
子供たちの手書きメッセージや写真を使った記念品は、先生にとって何よりの贈り物になります。
子供向け卒園記念品のおすすめアイテム

ここからは、実際に人気の高い子供向けの卒園記念品を紹介します。
マグカップ
マグカップは、卒園記念品として定番のアイテムです。
子供の名前や園のロゴ、卒園年度などを印刷すれば思い出に残るオリジナルマグカップが作れます。
プラスチック製や強化ガラス製など、割れにくい素材を選ぶことで安心して使ってもらえます。
価格の目安は500円〜1,500円ほど。
子供の手に収まりやすいサイズで、明るく親しみやすいデザインのものが人気です。
鉛筆・文房具
鉛筆や文房具のセットは小学校で必ず使うため、実用性に優れた卒園記念品です。
消しゴムや定規、筆箱を組み合わせることで入学準備にも役立ちます。
名入れ鉛筆12本セットの価格は、600円〜1,000円程度です。
多くの小学校では2Bの鉛筆が推奨されています。
また、キャラクターものは学校によってNGの場合があるので注意してください。
キーホルダー
キーホルダーは、手軽に贈れる記念品として人気があります。
ランドセルや習い事用のバッグなどにつけやすく、日常的に使いやすいアイテムです。
キーホルダーの価格帯は、300円〜1,000円程度です。
アクリルや金属などの丈夫な素材を選び、尖った部分がないか安全面にも配慮しましょう。
防犯ブザー
防犯ブザーは、子供の安全を守るためのアイテムです。
できるだけ操作が簡単で、音量が85デシベル以上あるものが推奨されています。
最近はデザインの選択肢も豊富で、子供が身につけやすいよう工夫されたタイプもあります。
価格は800円〜1,500円ほどで、高機能なモデルは2,000円を超えることもあります。
先生に贈る卒園記念品のおすすめアイテム

お世話になった先生へ贈る記念品には、どのようなものがふさわしいのでしょうか。
エプロン
エプロンは保育園の先生にとって日常的に使うものなので、記念品としてよく選ばれています。
動きやすく、大きめのポケットが付いたデザインだと日々の保育でも使いやすく便利です。
色や柄を先生の好みに合わせて選べるように普段からさりげなく探っておくとよいでしょう。
価格の目安は2,000円〜4,000円程度です。
ハンカチ
保育園の先生に贈る記念品として、ハンカチもよく選ばれています。
吸水性が高く、肌触りの良い素材のものが人気です。
先生のイニシャルを入れると、きっと喜んでくれるでしょう。
2〜3枚をセットにすれば、見た目にも華やかになります。
価格の目安は1枚500円〜1,500円、セットでは2,000円〜3,000円程度です。
マグカップ
マグカップは、先生に対しての記念品としても人気があります。
子供たちの描いた絵やクラス写真をデザインに使えば、世界にひとつだけの特別な贈り物になります。
価格の目安は1,500円〜2,500円程度です。
トートバッグ
トートバッグは、保育の現場でも私生活でも使いやすく、実用性のある贈り物です。
A4サイズが入る大きさで、肩にかけられる長さの持ち手があると通勤や外出時にも使いやすくなります。
価格の目安は2,000円〜4,000円程度です。
フラワーアレンジメント・お花
卒園の記念品として定番なのが、花束やフラワーアレンジメントです。
春らしい明るい色合いの花を選ぶと、見た目にも華やかで卒園の雰囲気によくなじみます。
最近は、長く楽しめるプリザーブドフラワーやハーバリウムを選ぶ方も増えています。
先生が持ち帰る際に負担にならないよう、配慮したサイズを選びましょう。
価格の目安は、生花で3,000円〜5,000円、プリザーブドフラワーで3,000円〜8,000円程度です。
子供から先生へ贈る”手作り”卒園記念品のアイデア

既製品を記念として贈ることもありますが、子供たちが心を込めて作った手作りの品は、先生にとって特別な思い出になります。
ここでは、先生に贈る手作り記念品のアイデアをご紹介します。
色紙・メッセージカード
大きめの色紙に、子供たちがそれぞれメッセージやイラストを描き入れていく方法があります。
中央に先生の似顔絵を描いたり、印象的だった出来事をテーマにした絵を添えると思い出を形として残せます。
「先生のすきなところ」や「たのしかったこと」など、テーマを決めておくと全体にまとまりが出ます。
折り紙やマスキングテープ、シールで装飾すれば見た目も華やかになります。
まだ文字がうまく書けない子は、保護者が代わりに言葉を記しても構いません。
完成した色紙はクリアファイルに入れて渡しましょう。
卒園式での歌やサプライズ演出
形に残る記念品だけでなく、卒園式当日の演出も心に残る贈り物になります。
子供たちが練習した歌を披露したり、一人ずつ感謝の言葉を伝えるリレー形式の挨拶などは先生にとって忘れがたい時間になるでしょう。
先生との思い出の歌を合唱したり、思い出のエピソードや感謝の言葉を集めたりして、サプライズムービーを上映する方法もあります。
当日の様子を撮影して、後日プレゼントとして先生に渡すのも良いですね。
こうした演出を行う場合は、他の保護者や園の先生とも連携しておく必要があります。
実施する場合は、式の進行を妨げないよう段取りを決めておきましょう。
卒園記念品の準備スケジュール|いつから始める?

名入れやオリジナルデザインの記念品を作る場合は、スケジュールを立てましょう。
ここでは、卒園記念品を準備するときの理想的なスケジュールをお伝えします。
準備開始の目安
卒園記念品の準備は、遅くとも卒園式の3ヶ月前から始めることをおすすめします。
できれば年末までに方向性を決めておき、年明けにはすぐ発注という流れにするとスムーズに進められます。
月別の準備チェックリスト
10月:初期検討
- 保護者会で卒園記念品の話題を出す
- 過去の事例を参考に大まかな方向性を検討
- 予算の目安について意見交換
- 園との事前相談(記念品の種類や渡し方について)
11月:計画立案
- 記念品の種類を決定
- 予算額の仮決定
- 準備委員の選出
- 卒園式のスケジュール確認
- 転園・退園の可能性がある家庭の把握
12月:詳細検討
- 具体的な商品の候補をリストアップ
- 複数業者からの見積もり取得
- 年明けの動き方を保護者に連絡
1月:発注準備
- 保護者への最終確認・承認
- 集金の実施
- 最終的な人数確定(変更締切日設定)
- 記念品の正式発注
- 名入れやデザインの最終確認
2月:製作物納品
- 納品物の検品
- ラッピング材料の準備
3月上旬:最終確認
- 卒園式当日の段取り確認
- 当日の役割分担確認
- メッセージカード準備
このスケジュールを基本として、適宜調整していきましょう。
卒園記念品を贈る際の注意点・マナー

最後に卒園記念品を贈る際のマナーや注意点についてです。
注意しておきたいポイントをまとめました。
安全基準の確認
子供への記念品選びでは、安全基準に沿っているかを確認しておく必要があります。
特に、STマーク(玩具安全基準)の有無や、誤飲の恐れがある部品が使われていないかは重要です。
また、尖った部分や角がないか、有害な物質を含んでいない素材かどうかも安心して使ってもらうために確認しておきたい点です。
個人情報の取り扱い
記念品に名前を入れる場合は、フルネームにするかどうかを保護者に確認しておきましょう。
不安があるときは、下の名前だけやイニシャルにする方法も選択肢です。
また、クラス写真や個人の顔写真を記念品に使う場合は、SNSやインターネット上への掲載を心配する家庭もあるため、すべての保護者から了承を得る必要があります。
製作を業者に依頼する際は、子供の名前や写真などの情報を共有することになります。
情報管理の体制が不明確な業者に依頼すると思わぬトラブルにつながるおそれがあるため、信頼できる相手かどうかを見極め、個人情報の扱いについても確認しておきましょう。
まとめ
卒園記念品は、子供たちの成長を祝い、先生方への感謝を込めた大切な贈り物です。
時間や予算に限りはありますが、早めに計画すればきっと素敵な記念品が作れます。
心に残る記念品を選んでみましょう。